今でも音楽に夢中!それはビートルズの影響からはじまった

目次

音楽との出会い

もう僕は50歳を過ぎてしまいっているので、はじめてロック、ロックンロールとの出会いは40年近くに遡る。

小学校6年生の頃、ラジオから流れてきたカーペンターズの「イエスタデイ・ワンスモア」。
この曲の旋律と歌声が耳から離れず、頭の中では一日中ヘビーローテーションだった。

どうしても家で聴きたかったのでクリスマスプレゼントに、「イエスタデイ・ワンスモア」のシングルレコードを買ってもらった。
そして何度も繰り返して聴いていた。

中学校に入学式の日。
すぐ隣の席に座った子(男子)と小学校からの友人らしき友達(女子)との会話が耳に入ってきた。

彼らは、ビートルズについて話していた。
彼は得意げに、ビートルズの最長の曲タイトルを覚えたことを語っていた。

ビートルズ。
名前は聞いたことはあるけど、曲は聴いたことがないかな?
そう思いながら二人の会話を聞いていた。

しかし、彼の影響が僕の人生を大きく変える音楽との出会いとなったのだ。

ビートルズとの出会い

そんな彼らの会話に口をはさんでみた。

「カーペンターズもいいじゃん!」

そうしたら彼の口からは、
「カーペンターズはビートルズの真似ばっかりだし。」

えっ?そうなんだ。
そういえば、その当時のカーペンターズのヒットナンバー、「プリーズミスターポストマン」はビートルズのカバーしていた曲だった。

NHKのヤングミュージックショーでみたカーペンターズのセットリストにはビートルズナンバーが入っていたっけ。
ただ、カーペンターズが演奏するビートルズナンバーは、僕の中ではあまりいい曲に思えなかったのだ。

そんなある日、近所の一つ年上のお兄さんの家に遊びに行った。
応接間のステレオの前にビートルズのレコードがあったので、聴かせてもらった。

そして、ものすごい衝撃に襲われたのだった。

ヘルプ

ターンテーブルに乗ったレコードはアルバム「ヘルプ」。
オープニングナンバーも「ヘルプ」

いきなりボーカルからはじまるそのナンバー。
とんでもない衝撃が脳天から落ちてきた。

もうすべてが奪われてしまったような感じだった。
「このワクワクする気持ちは何だ?」
「どうしうもない高揚感はいったい何?」

もっと聴きたい!
ものすごい欲求に襲われた。

この日から、僕の頭の中はビートルズで支配され、イギリスのロックへ傾倒していくきっかけとなった。

少ない小遣いを貯めてアルバムゲット

ただ、今ほど楽曲情報を入手する方法はなく、ましてや試聴できるシステムなんかはない。

だからビートルズのことをまとめたムックを買い、レコードレビュー的なものを読み、頭の中で曲のイメージを膨らませてアルバムを買ってみる。

そんな感じで聴き進めていった。

当時はまだ中学1年生だから小遣いも少ない。
一月に1枚アルバムを買うことができなかった。
LP1枚が2500円する時代だったから。

2ヶ月で1枚。
それくらいのペースで聴いていくしかなかった。

そして、中学校3年生のころに、ようやくほぼ全曲をカバーできるくらいのアルバムはそろった。

一番初めにインパクトを受けたHELPについてはこちらで詳しく書いてみた。

ビートルズに侵された中学時代

ビートルズは大きく分けて、初期、中期、後期と分かれる。

ビートルズを聴き続けていると、とても面白いと思うのが、この3つの中で、
「初期が一番いいな。」
「中期が最高だな。」
「後期は楽曲のクオリティーが高くて素晴らしい。」
と、自分が聴いている時期によってその趣向が変わることだ。

このローテーションはしばらくの間くりかえされる。
3つの時期をそれぞれ集中して聴き込むことで、ビートルズの楽曲に対する魅力と愛情がどんどん深まっていくのだ。

歌詞は英語だけど、何千回と聴き込むうちに、スピードラーニング的になんとなく頭に入ってくる。
たまにカラオケでビートルズを唄うときも、歌詞を見ることはほとんどない。

ビートルズに侵された人は、たぶん皆んなそうだろう。

「学校から帰ってきて、食事の時間以外はずっとビートルズを聴いている。」
そんな毎日を過ごしていると、自然とこんな風になる。

当時のヒットチャートにはソロ作品も!

こんなビートルズ漬けの毎日が中学校が終わるまで続いた。
他にも注目を集めているロックバンドも多くあったけど、僕は中学時代はビートルズ以外、カラダが受けつけなかった。

もちろん、メンバーのソロ作品はよく聴いていた。
特にポール・マッカートニーは。

当時は解散後のメンバーのソロ活動も活発で、ジョン・ポール・ジョージ・リンゴの楽曲がヒットチャートにランクインされていた。

それらの曲は、僕にとって、他のヒットチューンの何よりもブリリアントに聴こえていた。
まあ大きな偏見もあったのだろうけれど。

ただ今思うことは、ビートルズをリアルタイムで経験はできなかったけど、解散後のソロ作品をリアルタイムで聞けたことはとてもよかったと思う。

中学3年間はとにかくビートルズ1色で、他の音楽を寄せ付けることはしなかった。

しかし、高校に進学すると新しく出会った友達の影響により、本格的なイギリスロックの洗礼を受けることになり、さらに深く音楽にのめり込むようになっていった。

「ビートルズをギターで弾くことが最高に楽しかった」につづく

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